MOSS (Microsoft Office SharePoint Server 2007) の構成 DB のバックアップについてです。
MOSS では、SharePoint_Config という構成データベースを作成し、これをファームの情報としています。マイクロソフトの公式見解では、この DB をバックアップし、リストアすることはできないことになっています。
しかしながら、実際には条件付きで復元することができます。
構成データベースのバックアップがサポートされていない理由
MOSS 2007 ではファームの各種構成情報がタイマー サービスによって 15 秒ごとに常に更新されており、ファームの各 SharePoint サーバーのローカル ファイル、レジストリ情報とバックエンド データベース サーバー上の構成データベース間でデータの同期を取りながら動作しています。このため、システムが正常に動作するためには、データベースの状態とシステムの状態を完全に同期されている必要があるからです。
つまり、MOSS 2007 が仮想マシンで構築されている場合には、すべての MOSS 2007 サーバーおよび SQL Server をシャットダウンした状態で仮想イメージのスナップショット バックアップを取得すれば、一括バックアップを実現できます。
逆に、稼働中のシステムでオンラインバックアップを実行する場合には、システムの整合性を維持することが困難であるため、構成データベースを含むバックアップはサポートされていないというわけです。
検索システムのバックアップについて (参考情報)
検索インデックスを含む、検索システムのバックアップについては、SharePoint のソリューション (サーバーの全体管理サイトまたは Stsadm によるバックアップ) または、SharePoint の検索システムに対応した専用のサードパーティ ソリューションでのみ対応することが可能です。SharePoint の検索システムでは、SQL サーバー上の検索データベースと、インデックス サーバー上の物理インデックスファイルの両方を整合性が取れた形でバックアップする必要があります。SharePoint のバックアップ ソリューションでは、アクティブなインデックス コンポーネントを内部で適切にシャットダウンしたうえでバックアップを取得しますので、この問題を解決できます。SQL Server のみをバックアップする場合や、SharePoint の検索システムに非対応のサードパーティ ソリューション使用してシステムバックアップを採取した場合、アプリケーションレベルでの整合性を確保できず、復元された検索システムが正常に動作しない場合があります。
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