データは資源、データは道具
大企業において、データ基盤がなぜ必要なのでしょうか。単にデータ分析をするためであれば、基盤は不要です。
しかし、データを主役とする近年の考え方において、組織内のデータを下記のようにとらえます。
・データとは会社組織の資源である
・データとはすべての社員が使える、判断を助ける道具である
データ基盤は、これらを浸透させ、実現のための礎となるものです。
これまでの問題点
私たちの企業では、正式なデータ基盤が存在しない段階から、各業務システムに点在するデータを分析に活用する動きや、データの共有による日常業務効率化の動きがありました。
しかし、以下のような課題が浮き彫りとなっていました。
どこにどのようなデータが存在しているのかが把握できず (最も重要!)、当事者が知っている限りのデータを用いて場当たり的な分析を行う状況が多く見られるディスカバリ(探索)の段階で多くの時間と労力がかかっており、本質的な分析に進めないケースが少なくない継続的に最新のデータを取得することが難しく、手作業による更新や個別対応に頼らざるを得ない場面がある。ただし、これはディスカバリ段階の課題ほど深刻ではない。各部門で独自に「正」とされるデータセットが作られ、相互に検証されることなく並立する状態となってしまっている。結果として、同じ指標で異なる値が報告されるといった混乱も生じている。- インターネットのように「ググる」動きができない
DX のためのアイディア探索ができない
※ 他にも、活用の難易度や利用者のスキルもあります。
データ基盤に必要な機能
これらの課題を踏まえ、次のような機能を備えたデータ基盤が必要となります。
「どこに」「どのような」データがあるのか、そして「どのように扱えばよいのか」が把握できること、もしくはそれを知る手段が用意されていること(最も重要!)。分析に先立って実際のデータサンプルを簡単に取得できること。システムの統廃合や事業の変化といった環境の変動にも、柔軟かつ迅速に対応できる構成であること。中央で統制すべき情報は、企業内のベースレジストリとして集中的に管理し、配布すること。
そしてデータ基盤の役割として何より重要なのは、私はどうしたらデータを入手できるのか、どうやって扱えるのか」という Next Action の問いに対する答えを提供できることであり、自律的にデータを活用するためのナレッジとリソースを提供する事です。
決して、会社中のすべてのデータを集中的に保持するということではないのでご注意を。
そうすることで、全社的なデータ活用を加速し、データを企業の資産ととらえながら、データを民主化しデータドリブンな文化を根付かせることが役割です。
データ基盤のグランドデザインにおいても、これを強く意識しなければなりません。


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