完全なデータドリブン経営をすると社長が不要になるのか

よもやま

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完全なデータドリブン経営をすると社長が不要になるのか

ここで言う「完全なデータドリブン経営」とは、客観的に見て正確で利益を最大化する情報に基づいた経営上の決定を行う経営のことを示します。
結論から言うと「No」です。データ信者が良く陥る罠であり、経営を理解していないと言えます。

経営上の決定とはなにか

過去にデータ分析に関する異業種交流会で「経営の決定とはどのようなものと定義づけていますか」と質問されたことがあり、私のセッションに時間制限があったため回答をしなかった事があります。
この定義を語るのは少し難しいと思いますが、経営の決定とはデータによる合理性の事ではないという事は言っておきます。

経営理念

まず、会社には経営理念というものがあります。経営理念とは作ろうと思って作れるものではありません。会社を経営していくと自然に出来上がるものであり、経営に対する方針そのものになります。
経営理念とは、経営者の宗教観、正義感、使命感、そういったものから出来上がる考えであり、決してデータによる合理性から来るものではありません。データで出てくるものはあくまでも「管理」です。

経営者が求めるもの

経営者の仕事は「決定」「決断」です。すべての社員とその家族の運命を背負って「決定」を行います。その決定を AI やデータ分析レポートの作成者に求めることはありません。

私が正しく決定を下せる情報を私の目の前に出してくれ

これだけが、経営者の求めるものです。
つまり、データドリブン経営とは、経営者が決定を後押しする情報を引き出せる状態における経営であって、データの結果をもって経営の決定を下すわけではありません。
データさえ見れば社長の代理行為ができるような経営では決してないのです。

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